どんなに一生懸命働いていても、収入というのはなかなか増えるものではありません。一方で、冠婚葬祭などでの臨時出費や、事故などの様々なアクシデントによる出費など、出ていくお金は突然増えることがあります。ほかにも、心機一転新しい事業を始めたい時など、お金が足りないことがネックになることもしばしばありますよね。
そんな時に一時的にお金を手に入れる一つの方法として、「お金を借りる」という手段があります。最もシンプルですが、意外とどうやったらお金を借りることができるのか、その方法を知っている人は少ないのではないでしょうか。
お金を借りる方法といっても実はかなり様々な方法があります。最も身近に、知人や親族に借りる方法もありますし、大きな額になれば金融機関に借りる必要があるでしょう。借りる時が大変な場合もあれば、楽に借りることができても、返す時が大変な場合もあります。その時々の借りる方の事情によってどういった方法が最適なのかも異なってくると思います。
今回は人生の内で、一度は遭遇するかもしれない「お金を借りる」ことにスポットを当て、具体的なお金を借りる相手や、目的など、いろんな角度からお金を借りる方法を紹介していきたいと思います。

家族、友人、知人に借りる場合

借りる相手との関係にもよりますが、身元調査もなく、一見最も手軽で借りやすいのが、金融機関ではなく個人に借金をするという方法です。
しかし当然ながら、金の切れ目が縁の切れ目という言葉もあるように、関係性に優劣ができてしまったり、関係性そのものが壊れてしまうのでご注意くださいね。よく物の貸し借りで借りたまま返さないことを「借りパク」など、フランクな表現がありますが、物だと下手したら窃盗ですし、お金の場合詐欺罪等、様々な罪に問われることになります。ではどう言った段階から法的な義務が生じてくるのか説明していきます。

家族、友人、知人に借金した場合の法的義務

まず、いつから法的義務が課されるかという最初の問いですが、もちろんそれは借りた時点からです。借用書を交わさなければ法的義務は生じないとお考えの方もいるかもしれませんが、それは大きな誤りです。
借りた時点で返済の義務が生じ、メールであれ、口約束であれ、借金したことを証明するものがあれば、返済が滞った際にそれは法的に訴求される可能性があります。
次に、利息に関してですが、これも借金の際の取り決めがキーポイントになります。友人や家族に利息まで要求されるケースはあまり多くはありませんが、額によっては請求されかねません。ですので、どういった方法(定額法なのか、返済期日はいつのかのか、利息はつくのか等)で返済していくのか、借りる時点で話は詰めておいた方が良いでしょう。
また、借金した当初に利息を付けないという契約を交わしていても、借りた元本よりも多く返さなくてはならない場合もあります。
それは、返済が遅滞した場合です。お金を貸した側は取り決めがなくとも、遅延損害金というものを貸した相手に請求することができるのです。取り決めがある場合はその率に従って課されますが、取り決めがない場合も、元本に年利5%で遅延損害金は請求することができます。
「友達なんだからここまではしないだろう……。」という甘い考えを持っていると、友情を失う可能性があるだけでなく、社会的な立場すら危うくなりかねないので、要注意です。それでも友人、知人に借りる場合、よくよく話し合いながら、双方が合意できる借用書をきちんと作成しておくことをおすすめします。「そんなのいいよ」と相手がその時点で言った場合にも、きちんと作成し、話を詰め、そして必ず期日内に返済することが必要不可欠ですね。

キャッシングサービスを利用する

次にご紹介するのが、最も安全かつ簡単な借金の方法のひとつで、キャッシング機能を使うという方法です。個人的な誰かに迷惑をかけるわけでもありませんし、条件さえ満たせば即日に簡単に借りることができるとても便利なサービスです。その特徴や借り入れる方法とともに、借り入れる際の注意点についても紹介していきます。

クレジトカードを利用したキャッシング

まずはクレジットカードを利用したキャッシングサービスの利用方法についてご紹介いたします。クレジットカードを持っている方ならば、ほぼすべての方がキャッシングサービスを利用できると思います。まだキャッシング機能を利用したことがなく、昨日の有無が分からない方はまずはお手持ちのクレジットカードにキャッシング機能が付いているのか、ついていない場合つけることができるのかなどを、発行しているカード会社に問い合わせる必要があります。多くの場合、請求書の明細や、ウェブのマイページなどからどのような機能がついているか確認することができます。ほとんどのカードはキャッシング機能が付いている、もしくは後からつけることができるので、こちらの機能を使うのにはそこまで苦労はしないと思います。
使い方も簡単で、お手持ちのクレジットカードが対応しているATMで操作するだけで、簡単に現金を引き出すことができます。返済方法も至ってシンプルで、基本的にはクレジットカードのショッピングの決済の方法と同じです。翌月に一括で支払ったり、まとめてすぐに返せない場合、リボ払いなどの方法をとることもできます。
ただし、キャッシングには上限枠というものがあります。そこまで厳しい審査ではございませんが、収入の額面に応じて、キャッシングの上限枠というのは異なりますので、ご注意ください。また、多くの場合、クレジットカードのキャッシング機能には年齢制限が設けられております。基本的に未成年の方は、このキャッシング機能を付けることはできません。さらに注意しなくてはならないのが、キャッシング機能も利用し、クレジット機能も利用するという場合です。多くのカード会社では、キャッシングを利用した分だけクレジットで利用できる枠が減るような仕組みをとっております。そのため、特にまとまった現金が必要な方は、その月クレジットカードをあまり使えなくなるということも想定しておかなくてはなりませんね。最後に、金利が高いというのもクレジットカードのキャッシングの大きな特徴といえるでしょう。こちらもカード会社によりますが、基本的に14%~18%と、かなり高い金利です。大きな額を借りれば借りるほど、この金利の高さに悩まされることになると思いますので、大体返す時にはいくらになっているかも計算したうえで利用したほうが良いと思います。

カードローン

次に紹介するのがカードローンですが、先ほどご紹介したキャッシングと基本的には変わらない性質のものです。大手カード会社のJCBさんの定義を借りるならば、「ローン専用カードをカードローン、クレジットカードでローンを利用するサービスをキャッシング」1)としております。とても分かりやすい定義ですね。
つまり、カードローンを受けるにはローン専用カードを作る必要があるということです。当然、カードローンを作るには審査に通る必要があります。カードローンの審査には仮審査と本審査がございます。仮審査はクレジットカードを作る時と同様、連絡先や住宅の情報、勤務先の情報など、いたって基本的なものです。少しハードルが上がるのが、本審査です。本審査には運転免許証などの本人を特定する書類が必要なだけでなく、収入を証明する、源泉徴収票や確定申告書が必要になります。確認のために勤務先にお電話がかかってくる場合もあります。ただし、このお電話では会社名を名乗らないことが基本で、カードローンを利用していることが職場にばれるようなことはないので安心してくださいね。テレビCMを見ているとわかるように、最近は審査にかかる時間がとても短いのも特徴です。現時点で最短30分ともいわれており、借りる前に必要書類のみきちんとそろえておけば、あっという間にカードを作ることができるというわけですね。この審査によって借入の可否だけでなく、借入可能な限度額が決められます。過去に借金の返済が大幅に遅滞したなどの、信用情報があると、低くなってしまうか、最悪の場合借りることができないということです。
審査に通過し、晴れて借り入れが可能になると、ATMなどで簡単に借りることができます。上限までならば何度も借り入れることができるのも、このカードローンの特徴です。また、クレジットカードのキャッシングよりも金利が低いのもうれしい特徴のひとつですね。カードローンにも消費者金融が運営しているものと、大手銀行が運営しているものがありますが、特に銀行が運営しているものは14.5%前後の金利に抑えることができます。消費者金融が運営しているものでも18%前後と低めですが、案外4%というのは大きな違いですので、なるべく低いところを選んだほうが良いですね。

ここまでの説明を読んできて、「それなら複数のカードローン会社から同時に借りれば多くの現金を一度に手に入れられるのでは…」と思った方もいらっしゃるかと思います。実はそこにも規制がきちんとかけられているのですね。金融庁のHPなどを参照してみると、とても分かりやすい説明があるのですが、実は一度に借金できる上限は、年収の3分の1までという規制があります。つまり、借入残高が年収の3分の1を超えていた場合、新しく借りることはできないというわけですね。これは多重債務によって返済に苦しむ方が多いことから、平成22年から実施されている法律です。しかも「総量規制」ということなので、1社からのみでなく、複数借入先があれば、その合計で計算されるのです。ただ現金が必要というのであれば、普通は年収の3分の1以上を借金することなど、そうそうないとは思いますが、先ほど紹介したように、カードローンなどは金利が低いので油断して借りて返してを繰り返しているうちに、金利がかさみ、いつの間にか借入残高がどんどん膨れ上がるというのもひとつの特徴です。よくCMなどでも耳にしますが、やはり「ご利用は計画的に」しなくてはならないということですね。
テレビなどでたまに紹介される多額の借金を抱えた芸能人の方々はそんなに稼いでいるのか…?と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんね。実は総量規制には例外もあります。総量規制が除外される借入は大きく以下に分類されます2)。

・不動産購入のための貸付け(いわゆる住宅ローン)
・自動車購入時の自動車担保貸付け(いわゆる自動車ローン)
・高額療養費の貸付け
・有価証券を担保とする貸付け
・不動産(個人顧客または担保提供者の居宅などを除く)を担保とする貸付け
・売却予定不動産の売却代金により返済される貸付け

有価証券や、不動産を持っていれば、それを担保に総量規制を超える額の現金を借り入れることができるというわけですね。年収といういわゆるシンプルな現金の収入だけでなく、現金に確実に変えることのできる固定資産、つまり不動産や有価証券が手持ちの現金として加算されるというわけですね。
しかしそんな固定資産をお持ちの方はそんなに多くはないですよね。こちらの総量規制の除外対象で、多くの方が気になるのは、むしろ住宅ローンなどの身近なものではないでしょうか。また、「事業を始めるのに固定資産もないし、年収の3分の1を超える借入が必要だよ」という方は少なくないと思います。そんな方の疑問にも後程お答えしていきたいと思います。

キャッシングとカードローンの特徴まとめ

いったんここで似て非なるキャッシングとクレジットカードの特徴をまとめていきましょう。どちらも審査があり、急にお金が必要になったときにすぐに借りることができるというのが、両者の共通点です。
両者で大きく異なっているのは、金利、返し方ですね。キャッシングでも分割払いは可能ですが、分割の金利が高く、基本は一括返済がおすすめです。一方、カードローンは分割払いが基本ベースになっており、金利は低めに設定されております。
キャッシングの場合はすでにクレジットカードをお持ちでキャッシング機能が付いていれば、審査もなくすぐに現金を手に入れられますが、カードローンは改めてローンカードを作らなくてはならないという手間もあります。
加えて、キャッシングの上限額よりも、カードローンの上限額の方が、比較的高めで、借りたい金額が100万円をこえるような場合、カードローンの方が適しているでしょう。
上限額までならば何度も借り入れることができるのがカードローンの利点である一方、借りては返してを繰り返す、いわゆる借金地獄にはまりやすい仕組みにもなっておりますので、自分で金銭をコントロールする自信のない方はご注意くださいね。
これまでは、単に「現金」が必要な方に向けた借入方法の紹介でしたが、次からは、借金をする正当な目的がある場合の借入方法について紹介していきます。

住宅ローン

まずは、人生の内で多くの方にとって最も大きな買い物となる、不動産、いわゆる家の購入について紹介していきます。手持ちにそんなに現金はないけど、後々のことを考えても家を買っておきたいという方はたくさんいらっしゃいます。総量規制の除外ということは、どんな人でも借りることができるのかと言えば、全くそういうことではありません。過去には、無審査で不動産購入のローンを通し、大変な経済破綻が起きたこともあります。
例えばアメリカでは2008年にサブプライム問題という大きな経済問題が話題になりましたが、こちらはもともと住宅バブルに乗っかって、楽観的に低収入の方々に審査もせずに高利の住宅ローンを組ませたことで起きた経済破綻でした。こうした経済事件は過去にも国内外でたくさん起きているので、日本でも当然、こうした規制は厳しくなっております。
本題に戻りますが、基本的には住宅ローンも、現金を借り入れる時と同じような流れになります。信用情報や個人情報の提供が必要になり、こちらで審査に通れば、ローンを組むことができるというわけですね。
ただし、カードローンなどの現金の貸し付けで生じる額よりもはるかに大きなお金が動きますので、審査には健康状態なども含まれます。銀行での住宅ローンの場合、ローンを組む要件のひとつに団体信用生命保険に加入することが義務付けられているからです。この生命保険に加入できる健康状態の方でないとローンを組ませてもらえないということですね。つまり、万が一借主が返済途中で不幸に見舞われた場合には、そこから残額を回収するというわけです。
また、ただ年収を提示し、多ければ良いというわけでもなく、勤続年数なども審査の対象となってきます。これからどれほど上がるのかや、会社員としての信用がどれほど高いのかなど、時間軸でも個人の資質をはかるわけですね。
厳しいなあとため息が出そうな方もいらっしゃるかと思いますが、ひとつ朗報があります。最近では、フラット35などの固定金利型の審査の比較的優しい住宅ローンなどもあるのです。固定金利なので返済の計画が立てやすいのも当然ながら、何よりも勤続年数を問わない、団体信用生命保険に加入の義務がないなどの、審査のハードルが低いことがメリットではないでしょうか。もちろん、団体信用生命保険に加入義務がない分、万が一の場合返済の義務は遺族に移譲されることになるので、遺族に負担をかけたくないというのであれば、何かしら大きな生命保険に加入しておいたほうが良いでしょう。また、固定金利のばあい世の中の経済状況に左右されないという安心感もありますが、その一方で、世間の金利が下がってきたときには、少し割高になってしまうというデメリットがあるということは頭に入れておいてくださいね。
審査のハードルこそ違えど、ほとんどカードローンなどと流れは変わらないんだなという印象を受けたのではないでしょうか。確かにそうなのですが、ひとつ、現金の借り入れと大きく違う点があります。それは、購入する不動産の価値もまた、ローンの審査基準になるということです。例えば、ローンを組んで不動産を購入して、途中でローンが返せなくなったとします。その時に購入した不動産に資産としての価値がなければ担保として十分な機能が果たせないということで、審査が通りにくくなるのです。つまり、購入する対象が将来的な資産として、購入前のローンの際に計上されるということですね。これは住宅などの固定資産ならではの特徴ですね。
審査に通り、年収に応じたローンが組まれたら、後は毎月返済していくだけになり、こちらは普通の借り入れと変わりません。
最後に、住宅ローンを組む際にも信用情報の提出が必要になると述べましたが、総量規制の対象にならないからといって、多重債務があっていいというわけではありません。住宅ローンを組もうという方も、将来的に住宅ローンを組むかもしれないという方も、審査に通過するためには、細かなキャッシングを含め、綺麗にできるところは綺麗にしておく必要があるので注意してくださいね。

自動車ローン

次に、住宅よりは小さな買い物ですが、ローンを組む必要のある大きな買い物となりやすい、自動車ローンについて紹介します。
自動車ローンも住宅ローンや現金の借り入れと同様、信用情報と個人情報をもとに審査が行われます。自動車ローンの審査基準は、大きく年齢、職業、勤続年数、年収などの個人情報と、借入の履歴などの信用情報です。住宅ローンと異なり、健康状態などまでは加味されません。また、住宅のように購入する自動車を固定資産として計上することもないようですね。勤続年数などに関しても、何年以上と決まっているわけではないのですが、基本的に1年未満や、非正規雇用の場合、通りにくいというのが現状のようです。最近では、自動車メーカーによっても異なりますが、頭金と、その後のローンで支払う金額を設定できるところもあります。多額のローン審査に通過する自信のない方は、頭金の配分を少し多めにしたほうが無難かもしれません。
自動車ローンに関しては、基本的には住宅ローンと流れ変わらないので、これ以上の説明は必要ないかと思われます。最近ではネットで簡単に金利のランキングなどが見ることができるので、ぜひそういったデータを参照しながら、金利の低いカードローンを組んでみてください。
繰り返しになりますが、信用情報のチェックでは、過去の返済の遅滞などの金融事故がチェックされます。お金を借り入れる際にはそうした将来的な大きなお買い物をするときのことも頭に入れながら借り入れてくださいね。

ここまで、ある一定の大きなものを購入する際の借り入れの方法について紹介してきました。流れは大体一緒ですが、審査のハードルの高さは、購入するものの額が大きくなればなるほど高くなると考えてください。一方で、審査のハードルが高ければ高いほど、審査に通過した後は借主である個人の信用も高く、万が一に関しては備えがある状態になっておりますので、安心して返済していけるということも大事なポイントですね。
以上が、総量規制を超えて何か大きなお買い物をするときのローンの紹介でした。先にも少し触れましたが、新たに事業を始める時など、総量規制の上限を超えて「現金」が必要で、担保となる有価証券も、不動産も持っていない場合にも、お金を借り入れる方法があります。次からは大きな「現金」を借り入れる方法について紹介していきます。

銀行での融資

実は、先ほどから述べている「総量規制」というのは、貸金業法で定められているルールです。この貸金業に銀行は含まれていないのです。
今までご紹介してきた借り入れは、どれも借り入れには違いないのですが比較的少額の借り入れと、高額な資産の支払いを分割する、という方法でした。もしも事業を始めたいとなった場合、当然のことながら、今までご紹介してきた方法では不十分です。
次にご紹介するのは、そんな事業を始めるために多額の現金が必要な方のための方法、すなわち銀行の融資です。銀行の融資は先にも説明した通り、総量規制の射程範囲外です。貸付元が銀行なので、金利も貸金業者と異なりかなり低く、最もリスクの少ない借金といえるでしょう。これまでの流れで大体わかってきたかと思いますが、リスクが少ないということは、当然その分審査のハードルも高いです。
ここでは審査に通るためのコツなども紹介していきたいと思いますが、まずは、大まかな流れをご説明いたします。
まず、借りる目的が明確でなければ銀行の融資は受けることができません。個人的な楽しみや、個人的な事情のために多額のお金を貸すことは銀行はできないのです。あくまで将来的に大きな資産を生み出すための銀行から個人に対するある種の投資のようなものだと思ってください。では、株式などの金融商品を購入した方なら想像がつきやすいかもしれませんが、どんな人に投資したいと思いますか?
第一に、確実にお金を返してくれるだろうという信用がある会社や人でないと不安ですよね?
第二に、その事業を成功させるだけの説得力のあるデータがないと、怖くて投資することはできないでしょう。
第三に、もし万が一、その事業が失敗しても何とか貸したお金が返ってくる見込みが欲しいはずです。
このごくごく当然のことが、銀行が個人や法人に融資するときに重要視し、チェックすることです。もちろん、金融機関で、かつ大きな金額を動かすので、上に挙げた三点をもっと具体的に、書面で証明してもらわなくてはなりません。では、具体的には何が必要なのか紹介していきますね。

① 信用を示す書類

・会社の登記簿謄本、社長の免許証
・印鑑証明書(会社、社長両方)
どこの誰で、ちゃんと実態のある会社、もしくは事業主なのかをしめす必要があります。また印鑑証明書に関しては、貸し倒れのないように、連帯保証も兼ねて社長個人のものと会社のものが必要だとされております。

② 事業の状況を示す書類

・決算書、事業計画書等
・見積書、請負契約書
こちらは当該の法人や個人事業がどのくらいの規模で、どのくらいの業績を持っており、どんな事業をしているのかなど、事業の具体的な内容や状況を示す書類ですね。二点目の見積書等に関しては、一点目の事業計画等で示した内容を遂行していくにあたって、今度はお金を何にどのくらい使うのか、その使用目的を示す書類ですね。事業計画書が綿密であり、かつ、事業計画書と見積書の整合性がどれだけ取れているかなどで、いったい幾らの融資が受けられるのか変わってくるので、慎重に練り上げてくださいね。

③ 返済を保証するための書類

・不動産の謄本等
返済の契約書は契約書として最終的には交わすのですが、融資を受ける審査の段階で、担保となる不動産がある場合にはその謄本などが必要になってきます。住宅ローンの際にも少し触れましたが、その不動産の資産価値によっては担保の役目を果たさないものもあります。ですので、きちんとどういった不動産を持っているのか示す必要があるのですね。「うちの土地なんか大した価値はないから……」などと勝手に決めこまずに、とりあえず出せるものは出しておきましょう。

以上が融資を受ける際の審査に必要な基本的な書類です。もちろん、こうした書類はケースバイケースでもっと細かい書類が要求される場合もあります。ここでご紹介したのは、あくまで最低限必要な書類だと思ってくださいね。
ここまで書類をそろえたら、いきなり提出、ではないんですね。カードローンや自動車ローンなどでは、書類を提出して審査開始でしたが、銀行の融資の場合、融資担当の方と面談をしなくてはなりません。まずは融資担当の方に、先に用意した書類をベースに、分かりやすく現金の必要性を伝えてください。
面談を経て、書類を提出し、ようやく審査開始です。銀行の融資の場合、多ければ数千万以上のお金が動きますので、審査にかかる時間もこれまで紹介してきたものよりも長くかかります。途中追加提出書類を求められることもありますので、銀行の融資を申し込んだ後は、結果が出るまで連絡のつきやすい状態にしておいた方がいいですね。提出書類の提出が遅れれば遅れるほど、審査にも時間がかかりますし、ほとんど関係ないとは思いますが、印象も悪くなります。長ければ一か月以上かかることもあるので、すぐに絶望せず、気長に待ってください。
晴れて審査に通過すると、銀行の担当者の方から連絡が来ます。連絡が来たらなるべく早めに銀行へ出向いてくださいね。
あとは借用書を交わし、契約完了となります。借用書を交わしたら、その時点で契約が完了するので、再度契約内容等、きちんと確認してください。
以上が銀行の融資の本当に大まかな流れです。銀行の融資を受ける際は、信用度が一番とはいえ、人間性など、様々な面から審査をされることになります。かなり初歩的なことではありますが、書類等の誤字脱字がないようにしたり、見やすい書類を作ったりすることも大事なポイントとなります。銀行の融資を受ける前には、支払いの遅滞などはきれいに清算し、プレゼンテーション能力を磨いていくことが必要になってくるでしょう。事業計画に関しても、中長期的な見通しがきちんと立てられているかが、重要なキーになってくると思います。今回は割愛しますが、銀行の融資にもまたいくつかの種類があるので、これを読んで気になった方は各銀行のホームページなどを参照してみてくださいね。

以上が、メジャーなお金を借りる方法でしたが、補足として、注意してほしい借り入れについても少しだけ紹介しておきます。

注意したい借金

よく弁護士事務所のCMなどで耳にするかもしれませんが、悪質な貸金業者は法外な金利をかけてお金を貸し付けます。ここで、悪質な業者を見極めるために金利の上限だけお伝えしておきますね。
法的には、借り入れた元本が10万円未満の場合、年間の上限金利は20%です。10万円以上100万円未満の場合、上限は年間18%、100万円以上の場合15%と定められております。これを超える金利を要求された場合は、法律違反ですので、そうした業者からは決してお金を借り入れないでくださいね。また、そうした悪質な業者程、審査が楽だったり、ほとんど審査がいらなかったり、総量規制を無視したりと、借主に対して甘い条件を出してきます。しかしそれは決して借主の利益の為ではないということを忘れないでください。
他にも、クレジットカードなどの買取や、個人情報の買取をするという文言が書かれたチラシなどがポストに入っていたことはないでしょうか?こうした業者にも、惑わされないでください。一度手放したが最後、個人情報が悪質に利用される可能性があるだけでなく、ともすれば犯罪の加害者の一人になりかねません。絶対に少しでも「怪しい」と感じる業者にはかかわらないでくださいね。特にお金に関しては、甘い話などはこの世にないと心得ておいてください。

まとめ

最後に、簡単にではありますが、ここまで紹介してきたお金の借り入れ方法をまとめましょう。(住宅ローンや自動車ローンは、目的や用途が単一なので、以下のまとめからは除外させていただきます。)

未成年

・知人、友人、家族△
・キャッシング/カードローン×
・銀行融資×

無職もしくは非正規

・知人、友人、家族△
・キャッシング/カードローン△
・銀行融資×

借りたい金額が少ない場合

・友人、知人、家族△
・キャッシング/カードローン〇
・銀行融資×

借りる目的が明確でない場合

・友人、知人、家族△
・キャッシング/カードローン〇
・銀行融資×

時間がない場合

・友人、知人、家族△
・キャッシング/カードローン〇
・銀行融資×

安全性

・友人、知人、家族△
・キャッシング/カードローン△
・銀行融資〇

以上が大まかなまとめになりますが、いかがでしたか?なんとなく、お金を借り入れる方法の全体像がつかめたでしょうか。やはり最もハードルが高いのが銀行融資ですが、最も安全な資金策の一つだといえるでしょう。冒頭でご紹介した知人などの個人間で借金をする場合は、どんな状況であれ、その関係性が崩れるリスクが高く、やはりおすすめできません。
もちろんお金を借りることそれ自体、しなくてよいならばしない方が良いに決まっておりますので、普段から計画的にお金は管理していきましょうね。
どうしても借りなくてはならなくなった場合には、無理のない返済プランを前もって立て、将来の大きな買い物や投資のためにも、その信用情報に傷がつかないように気を付けてくださいね。